王様の庭

029_スパンキング(Side L)

Gilry&Antique ‰Ô‚ÆŽG‰Ý‚Ì‘fÞW

穴を広げられながら何度も果てさせられて。
濡れたタオルで尻を叩かれる。
「もう、タオルじゃダメだね。次は鞭かな」
そういわれながら胸や尻を叩かれる。
衝撃とわずかな痛み。
そのたびに、唇から涎が零れ落ちる。
何をされても、心地が良すぎてしまって。
ただ、ただ、欲情した目をしていたと思う。


元々、私はスパンキングは苦手だった。
鞭だって苦手だ。
19歳の頃、初めての主に貸出された先の客主に粗相をしてしまって。
逃げられないように拘束されたまま、一本鞭で無数に打たれた。
重たい一撃にくぐもった声しか上げられない。
結局、後日、あばら骨が3本折れていたことが分かった。
あの時、はじめて「あ、私は死ぬんだ」と覚悟した。
それ以来、何人も主に仕えているが、スパンキング系は体を固くして耐えているだけだった。

しかし、王様のスパンキングは違う。
まずは優しい軽い頬へのスパン。
まったく痛くはない。
手首のスナップは全く入れない。
ただ、こうやって叩くんだよと教えるような優しい手だ。
私が快楽に意識を失ったときは、頬を叩いて起こしてくれる。
虚ろな意識の先、瞳を開いて視線が絡まりあう度に、この快楽から、この人から逃げられないって知らされる。

その次に施された濡れたタオルでの一撃もまた、音が大きいだけだ。
確かに衝撃はあるが、刺すようなものではない。
むしろ、音と衝撃が心地よいのだ。

そして、今回のスナップを効かせたスパン。
尻や胸を叩かれて赤くなったとしても、それはすぐに消えるほどの赤さだ。
それを受け入れているころには、もっとほしいと思うくらいだった。
確かに普通の意識の時に受けたなら、きっと痛みだけ感じることだろう。
何度も果てさせておいて、「何をやっても心地よい」状態にしてから。
彼は痛みによる快楽を教え込む。

好きだからこうなるのか。
こんな風に狂わせてくれるから好きなのか。
女を抱きなれているから、躾慣れているからなのか。
愛しているから、こんな風に溶けてしまうのか。
溶けるように、愛するように仕込まれているだけなのか。
もう、分からない。
ただ、与えられる快楽に私は喘ぐだけだ。

あんなに恐ろしかったはずなのに、今はもう心待ちにしている自分がいる。
それが不思議でたまらない。

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